使い慣れたヘッドフォンとレコーディング&ミキシングの話

俺パン・プロジェクト始動

【オリジナル・ヴァージョンはUtaro23歳!】
わたくしことUtaroが演劇時代(自己批判ショー)の23歳の時に歌った歌「俺にパンダの世話をさせてくれ」(1996年オリジナル・ヴァージョン)SoundCloudにて特別公開(!?)=無料配信しています。まずはこれを聴いて、歌声が“初々しい!”と思っていただけるとありがたいです。
そしてこの曲を、今回リメイクしてみようということになり、「俺パン・プロジェクト」を立ち上げました。「俺にパンダの世話をさせてくれ」[2018オーダー・ヴァージョン]のプロダクトです。

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この曲について詳しく説明したいと思います。
実はわたくし…ほんの数週間前まで、この曲の存在も、この曲を自分で歌ったことすらも、すっかり記憶から完全に消えていました。およそ22年ものあいだ――。

2018年2月。数週間前のことですが、当時劇団に携わっていた先輩から、公演で使用した自主制作サウンド・トラックCD-Rをまとめて、貸していただきました。1993年頃の自己批判ショーの前身劇団の時代から、1996年に私が自己批判ショーを脱退した頃までの数枚分。役者兼音楽制作に携わっていた私は、これらのサントラCD-Rの制作を自ら手掛けたものの、脱退を機に次第に記憶が薄れていくわけです。自分がどんな役をやり、どんな歌を歌ったのかを――。もちろん憶えている芝居や曲もあるにはあるのですが、「俺にパンダの世話をさせてくれ」の歌やそのコントについては、もう完全に忘れていました。

そのすっかり記憶を失っていた「俺にパンダの世話をさせてくれ」を先日22年ぶり(?)に聴き返し、これはとてもいい曲!と興奮冷めやらぬうち、リメイクすることを決意しました。作詩は栗原崇浩、作曲と編曲は小菅節男自己批判ショー)。リメイクするための「俺パン・プロジェクト」立ち上げに際し、なんといっても完全な形で残存していたオリジナル・ヴァージョンを公開してしまおうと、SoundCloudにてフリー配信することにしました。サントラCD-RからダイレクトのコピーによるWAVファイルなので、16bit/44.1kHz配信です。

オリジナル・ヴァージョンは、公演自体が1996年の早い月だったと記憶しているので、録音は1995年から96年にかけてだったと思います。この曲は同名コントの劇中歌であり、サントラCD-Rには舞台で歌うためのカラオケ・ヴァージョンも収録されていて、今回のリメイクに際しては、そちらのカラオケ・ヴァージョンを頻繁に参照するつもりです。先日、作曲と編曲を手がけた小菅さんに訊ねたところ、残念ながら当時のMIDIデータは残っていないようなので、耳コピにより単独で私がリメイクすることになります。

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【オリジナルの音色と音像を、耳をたよりにメモる】
 当時この曲はYAMAHA QY-300というMIDIシーケンサーでプログラミングされ、録音を担当していた私は、そのオケ音源をカセットテープ式4tr MTR(TASCAM MIDI STUDIO 644)でアナログ録音しました。オケを録った後、バックグラウンド・ヴォーカルを2tr分録音。これで4trすべて使い切ってしまう…。なので、その2MIXを一度DATに落とし、別のテープにダビングしておいて、そこにソロのヴォーカルを2tr分ダビングしたわけです。したがって、この手法だとカラオケ・ヴァージョンよりもヴォーカル入りの2MIXの方は、若干音質が劣化していることになります。しかし、当時の4trのアナログMTRではだいたいこうしたやりとりをおこなって、最終的にDATに落とした2MIXをマスターとしていました。そしてCD-Rの焼きについては、今の手軽さとは違い、当時はたいへん高価なパソコンを使ったプロの作業となるため、DATマスターを郵送して後日CD-Rが納品される業務委託制作でした。

【Cubase上で使用するVAプラグイン】
もちろん今回のリメイク=[2018オーダー・ヴァージョン]は、そうした作業を踏襲するのが目的ではありません。あくまで楽曲の持ち味を残しつつ、現在のデジタル・レコーディングのシステムで制作します。耳コピになるので、完全な楽曲の復原は不可能です。アレンジも多かれ少なかれ、変わってしまうでしょう。当時23歳だった私のヴォーカルが、今回どのように変わるのか、それも楽しみの一つかも知れません。これを書いている現時点では、[2018オーダー・ヴァージョン]がどのようなものになるのか、自分であまりまだ分かっていないのです。

 しかしながら、現時点ではっきり言えること。それは、この曲のリメイクをCubaseでプログラミングし、音源はすべてRoland SC-88Pro(通称ハチプロ)を用いるということ。当時のQY-300とハチプロの音源ターミナルはある意味において近似なので、耳コピによる作業がしやすいという利点があります。Cubaseでのプログラミング段階ではプラグイン音源を用い、Pro Toolsでのレコーディング段階ではハチプロの“実機”の音源を録音することにします。

 制作が進展次第、随時、進捗をご報告いたします。オリジナル・ヴァージョンを堪能しつつ、「俺パン・プロジェクト」ご期待下さい!

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