アルバム『Gの洗礼』は空前絶後の大傑作アルバムに?

失踪した身体―「Disappearance was Body」

ツィンバロムのパートのピアノロール画面
「舞踏のための音楽プロジェクト」第4弾は「Disappearance was Body」

ソロで踊るためのもの、それも今プロジェクトの“身体表現”の核心に迫るようなもの、というコンセプトから、この曲は4分50秒ほどで構成されています。
タイトルの通り、テーマは「失踪した身体」で、半音階を用いたゆっくりとしたメロディで何かできないかという発想から、そのメロディの音源はツィンバロム(Cinbalom。ハンガリーあたりで用いられる打弦楽器)で、と決まりました。このツィンバロム音源はモデリング音源ソフトウェア、MODARTT Pianoteq 5 PROのCimbalom Balázs Kovácsであり、そのプリセットは“Cimbalom soft”を使用しています。

Native Instruments KINETIC METAL
Cubaseでプログラミングしたのはこのツィンバロムに加え、機械的なサウンドを装飾したKINETIC METAL(Native Instruments KOMPLETE 11のKONTAKT音源)のプリセット“Humming Top”、UVIソフトウェア・シンセのPX apolloのプリセットの“Poly Love”、そしてKOMPLETE 11のKONTAKT音源のUNA CORDA。UNA CORDAは以前より使ってみたかった音源だったのですが、この度のKOMPLETE 11へのヴァージョンアップでようやく使用することができました。これら計4パートが「Disappearance was Body」のすべてのパートとなります。

Native Instruments UNA CORDA
ツィンバロムのメロディに対応し装飾的なパートとなっているHumming Topの特殊な機械音。それらの背景で目立たず、この曲の中でドローンのように存在しているのがUNA CORDA。UNA CORDAはDavid KlavinsとNils Frahmが開発協力した一本弦によるアップライトピアノで、その響きは実に独特です。この曲に関して言えば、メインのツィンバロムを支える脇役的存在となっています。

テーマの「失踪した身体」についての言及はここでは避けますが、ツィンバロムによる半音階のメロディと、特殊な機械音の反復がこのテーマのイメージを構成するものであり、これによってどのようなソロの舞踏が為されるのか、舞台への想像が已みません。

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