「Zoo Bee Doo」―それは幸福のための未来への喜び

Apollo FireWireという選択

新たに導入したUNIVERSAL AUDIO Apollo FireWire
本来、プロジェクト進行中・制作過程の最中に絶対やってはいけない、エンジニアとしては禁則的な状況を敢えて作り出してしまおうと決断したのは、ごく最近のことで、それは、“デジタル・オーディオ・インターフェースを替えてしまおう”という暴挙でした。

以前より、UNIVERSAL AUDIOのApolloシリーズには非常に興味を持っていましたが、もし導入するなら、「Apollo FireWire」。これならWindowsで使用できるし、場合によってはThunderbolt(オプション)に切り替えて将来Macで…という利点がありました。しかし正直言ってThunderboltやMacにはあまり魅力を感じていません。むしろUADパワード・プラグインのRealtime Analog Classics Plusバンドルがすぐさま使えるという利点というか旨みの方が、私にとっては重要な気がしました。はっきり言ってアナログ・テープ時代と同様、DAWにおいても“録り”が最も重要であることを、最近つくづく痛感してきました。

「Apollo FireWire」の導入。それを今すぐに…というのが今回の行動のアドバンテージでした。プロジェクトの途中でデジタル・オーディオ・インターフェースを替えてしまったら、がらりとサウンドが変わってしまうじゃないか、というのが本来の禁則要項です。こういうことはふつう、制作と制作の合間にやるべきことです。それを敢えてやる、やってしまおうと思い立ったのは、第六感の働き――「舞踏のための音楽プロジェクト」がそれを求めているような気がした――からなのです。

さて、FIREWIRE端子なんて、私が音楽制作で使っているメインPC、DELL Studio XPS 9100(Intel Core i7-930/2.80GHz/Windows 10 Home)で搭載されてるじゃんと思ったら大間違い。「Apollo FireWire」で必要なスペックのFIREWIREはIEEE 1394(400ポート)ではなく、IEEE 1394b(800ポート)なのです。端子も6ピンではなく9ピン。そしてUNIVERSAL AUDIOが推奨しているPCIeは「Allegro FireWire 800 PCIe Card」。

PC内部。「Allegro FireWire 800」の取り付け
ということで「Allegro FireWire 800 PCIe Card」を買ってきて、早速PCを開け、カードを取り付け。取り付け自体はとても簡単なのですが、PCに接続されていた様々なケーブルを慎重に元に戻す作業は入念なチェックが必要でした。
これまで使用していたデジタル・オーディオ・インターフェース、MOTU 828xに接続されていたケーブルを外し、本体をどけた後、新しい「Apollo FireWire」を設置してケーブルを元に戻す作業もまったく同じ。慎重におこないました。ちなみに電源ケーブルは、828xで使用していたOYAIDE製のケーブル(「L/i 50 G5」)をそっくりそのまま使用します。あとあと、FIREWIREケーブルもOYAIDE製に替えるかも知れません。

PCを起動させ、まずは「Allegro FireWire 800 PCIe Card」のドライバ&ユーティリティをダウンロードしてインストール。ここで一旦PCを再起動させた後、「Apollo FireWire」のソフトウェアをダウンロードしてインストール。そしてまた再起動。こうして作業はすべて終わるはずでしたが、「Apollo FireWire」をPCがどうもうまく認識していないトラブルに直面しました。
あれこれと調べた結果、先の「Allegro FireWire 800 PCIe Card」のユーティリティの設定で、2つのドライバ・モードがあり、それがMicrosoftモードになっていなかったのです。これの説明はどこにもありませんでした。Microsoftモードにしたら認識するようになるのではないか、と仮説を立てたのは私の直感です。実際、その通りになりました。

この瞬間、「Apollo FireWire」はPCに正常に認識され、自動的にオーソライズされて、Realtime Analog Classics Plusバンドルのプラグインも有効になりました。これですべて完了です。

今回「Apollo FireWire」を導入したデメリットの一つには、スペックにMIDI IN/OUTがないことだったのですが、これは仕方なく、別個にUSB経由のインターフェースを加えて、MIDIを使うことにします。
後日、テスト・レコーディングをおこない、サウンドや全体の使い勝手についてレポートしたいと思います。お楽しみに。

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