使い慣れたヘッドフォンとレコーディング&ミキシングの話

「明日の燈を」オケのレコーディング

前回お伝えした通り、新しいヴァージョンの「明日の燈を」の制作。現時点でオケのレコーディングを終了しています。

Cubaseでの打ち込み作業が完了して、全パートのMIDIデータをファイルに書き出し。それから、全パートの音源の詳細(どのソフトウェアのどのプリセット音色を使い、どんな設定にしたか)を紙に記録して、それを作業用の資料とし、Pro Toolsでのオケのレコーディングの際にはそれを見ながら、各パートの音源を再現していきます。もちろんPro Toolsの新規のプロジェクトを立ち上げた際に、書き出ししておいたMIDIファイルを読み込むところから始めます。
音源を紙に書いて記録するというのは、面倒くさい作業のように思えますが、後々の様々なトラブルが起こった時に、こうした紙の記録がどれほど役に立つか、PC上のファイルが仮に消滅したとしても、紙の記録があればその分の復元ができます。Pro Toolsで各パートのレコーディングを終えた段階でも私は、そのレコーディングしたデータを“レコーディング・シート”として紙に記録します。これもまったく同様の理由です。私はずっとアナログのテープ時代から紙の記録を重要と位置づけています(これまで、どれほど紙の記録に助けられたか数えきれません)。

Pro Toolsで録られたオーディオ・クリップ
今回のレコーディングの作業自体はこれまで通り、とてもシンプルです。録音のフォーマットは32bit浮動小数点/96kHz。各パート(オケは全17パート)のソフトウェア音源は、一旦アナログ出しして16chアナログ・ミキサーMackie 1604-VLZ3を経由。こうして一旦、アナログを経由して音をまろやかにしておいてI/Oで戻します。この音をPro Toolsでオーディオ化します。この際、音源にかかっているリバーブはOFFにして録ります。

ところが今回、何故か私はこの作業でコンプの掛け録りをするのを完全に忘れていました。本来なら、Pro Toolsに戻して録る際にコンプを浅く掛けて録るのですが、この手段を完全に忘れていたのです。したがって、Pro Toolsで記録された各パートのオーディオ・クリップはノンエフェクトの状態になっています。今後、ミキシングの際に少し深めにコンプを掛ける必要があるかも知れません。

オケのすべてのパートのオーディオ・クリップが並んだ状態で、仮のパンニングとフェーダー調節をしておいて、次回のヴォーカル録りに備えます。全体では当然リバーブがかかっていないので、Cubaseで作業を終えた段階のデモと比較すると、余韻のないゲンナリした違いはあるのですが、音源の音の出方としてはほぼCubase上と同等であることを確認してレコーディングの作業を終えました。

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