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「明日の燈を」ニュー・レコーディングのご報告

私にとって曰く付きのオリジナル曲が、「明日の燈を」です。1998年に作詞・作曲して以来、翌年に完成→ノイズが多く失敗。2010年に再録→これも失敗。そして4年前の2012年にも再録、という経緯ですが、実はこの2012年のヴァージョンもひどい出来。
むしろ過去の再録の中で最もひどい出来だったのではないかというのが、2012年ヴァージョンです。少なくとも私自身はそう認識しています。

1999年オリジナル・ヴァージョンについては、ホームページのコラム「『明日の燈を』について」で触れています。まずはそちらを読んでいただければと思います。そのうえで話を先に進めますと、そうした流れで再チャレンジしたはずの2012年ヴァージョンだったのに、出来が悪い…。結果的にはあまりにもオリジナルとかけ離れてしまった、という印象があり、非常に粗野な作りになっています。

この4年間、どこかでやり直したいなと思っていました。なかなかそのタイミングがやって来なかったのですが、今回、つまり2016年、もう一度「明日の燈を」をやり直すことにしたのです。

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Cubase Pro 8で「明日の燈を」を手直し
まず、手始めとして、元々の1999年オリジナル・ヴァージョンの時のMIDIデータのファイルをもとに、YAMAHA QY-70の音色にほぼ近いQY-700で鳴らしてみました。もちろんQY-70とQY-700は同じYAMAHAのシーケンサーで兄弟のようなものですから、全体の印象はオリジナルに限りなく近いです。これでいけると一瞬思ったのですが、ただ、サウンドの質感が今一つ、ピンとこない。
それはYAMAHAのAWM2音源に由来する独特なサウンドにあり、複数のパートを同時演奏しても周波数特性的にあまりぶつからず、特にEQ処理しなくても全体が聴けてしまえる利点があるにせよ、言い換えれば不気味なほど中庸すぎるのです。
この中庸すぎるサウンドは、ちょっと面白みに欠け、これをやたらめっぽうEQでいじるくらいなら、他の音源を使った方がいい、という結論に至りました。

MIDIデータのファイルをCubase Pro 8で開いたところから制作がスタートしました。大まかなテンポの修整、各パートのオクターブの修整、ドラムキットのノートの修正。そうしてできるだけオリジナルに近い音色をそれぞれのパートに当てはめていき、さらに各パートのノートの加筆修整を行いました。その後、チェレスタなど新たなパートを追加。Cubase上で仮のパンニング及びレベルのミキシングをおこない、オリジナルのイメージを崩さず、かつ新しい形のサウンドを構成。

と、現時点ではここまで進行。
何故、「明日の燈を」という曲に自分がこれだけこだわり、しつこく追いかけているのか。それについてじっくり考えてみたのですが、どうもそれは、ある程度納得のいく形で曲を完成させるしか、答えが出ないように思うのです。自分がこの曲で何を表現したかったのか。それを発見していく作業となりそうです。

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