プチ・ソング「人間」の人間哀歌

難しかった「Little Boy Sounds」のミキシング

ホームページ[Dodidn*]に話題のTeenage Engineering PO-12 rhythmのページを設けまして、デモ曲「Little Boy Sounds」を公開しています。一聴していただければ、チープが特徴のPO-12 rhythmのリズム・パターン・サウンドがよく分かると思います。

本ページでもそのディスプレイの遊びの部分に連想されて、昔の任天堂ゲーム&ウォッチ云々といった話題に触れていますが、そう言えば80年代、バンダイの同じような小型の液晶LSIゲーム機で「ハンバーガーショップ」というのがありました。
知る人ぞ知る「ハンバーガーショップ」は、客の注文した商品(ハンバーガーだとかポテトだとかコーヒーだとかアイスだとか)を注文通りに調理場からテーブルまで運んで得点を稼ぐゲームで、当然間違った商品を渡してしまうとミスになるわけです。
そうしたせわしく働く労働者のコミカルさというのはゲーム性が高く、考えてみれば当時のその手のゲームは、ほとんど“労働”がコンセプトにあったと言っていいのではないでしょうか。

ともかく、PO-12 rhythmのディスプレイを見ていると、そういう昔のゲームをどうしても思い出してしまいます。
ちなみに私はこのPO-12 rhythmを、ゲームをしながらサウンドを出すような製品なのかなと最初勘違いしていました。実際は、チープなサウンドが売りの、古典的なリズムマシンだったわけです。

そのデモ曲「Little Boy Sounds」は、PO-12 rhythmのリズムとRoland JD-Xiの音色をオーバー・ダビングした即席のパターンであり、その他のオーバー・ダビングとしてはPianoteq 5のCP-80で7thのコードを弾いていたりもします。

リダクションのメーターを付加した状態
さすがにPO-12 rhythmのサウンドはピークだらけで、あまり抑え過ぎてしまうとデモにならなくなるので適当なアタック感を残しつつ、全体のレベルを整えるといった難しいミキシングだったりしたわけですが、Pro Tools 12ではリニューアルに加えられたレベルメーターの一つとして、リダクションの度合いを表示させるメーターがあり、これを表示させればリアルタイムでリダクションの度合いが分かるようになります(レベルメーターの右隣の黄色く下に延びるバー)。

このリダクションを示すバーは、度合いが一目瞭然なのでけっこうありがたいです。すべてのトラックを俯瞰して見た時、この黄色いバーがあちこちで長く伸びていれば、このミックスはかなりコンプが効き過ぎているなというのが分かり、逆に伸びているのが全体を見渡して少なければ、ピーク成分がかなり残っているのではないかという疑いの仮説も成り立ちます。

各パート・トラックのリダクションの量でミキシングのバランスを考慮するというテクニカルな部分が視覚的に容易に可能になったので、聴感上の処理の作業の効率化にもつながります。
従来なら処理の難しかったサウンド・ディテールの処理が、こうしたDAWのちょっとした進歩によって案外解決しやすくなるというのは嬉しい話です。

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