使い慣れたヘッドフォンとレコーディング&ミキシングの話

「これぞ運命」のリアレンジメント〈2〉

自己批判ショーとのコラボ曲「これぞ運命」リアレンジメント制作。

前回はMIDIファイルを開き、混在していたパートを分離するところまでを書きました。
その時点で、ガイド・メロディを含んだ全10パートが整理され、材料がすべてお膳立てされたことになります。その10パートを列挙すると、

①ガイド・メロディ
②ベース
③グランドピアノ
④アコースティックギター
⑤クラリネット
⑥ストリングス1
⑦ストリングス2
⑧フルート
⑨ハープ
⑩ドラム

になります。
これらは、元のMIDIデータによってCubaseのVSTインストゥルメントで鳴っていたわけですが、ここからがリアレンジメントの作業となります。

川辺さんがプログラミングされたこれらのパート設定を残すか残さないかの判断を下すために、一つ一つ丁寧に聴いていったところ、ほとんどこれらが過不足なく、「これぞ運命」の主従の楽器編成となっていたので、リズム以外は基本的にいじるのをやめようという結論に至りました。③ピアノ、⑧フルート、⑨ハープなどのパートはとても素晴らしく、これらをいじるのは改悪になるだけ、という判断です。

リズム以外は特にいじらない、というコンセプトが決まり、それぞれのパートの音源を当てはめていきました。この段階でCubaseのVSTインストゥルメントをすべて外します(使いません)。改めて別の音源を当てはめていき、元のパートの順列に応じてそれを列挙すると、

①ガイド・メロディ
②シンセ・ベース
③ピアノフォルテ
④クラヴィコード
⑤シンセCS-80V(モデリング・ソフトウェア)
⑥ストリングス1
⑦ストリングス2
⑧フルート
⑨ハープ
⑩ドラム
⑪パーカッション
⑫シンセ・パッド

リアレンジメントによって12パートに拡張
となります。
④のギターをクラヴィコードに替え、⑤のクラリネットをCS-80Vに、⑪のパーカッションと⑫のパッドを付け加えました。例えば②のシンセ・ベースはNATIVE INSTRUMENTSのMASSIVE、⑩と⑪のドラム&パーカッションはBATTERY 4とPOLYPLEX、③のピアノフォルテは、MODARTT Pianoteq 5 ProのA.Walterです。とても古い貴重なピアノフォルテのモデリングとなります。

これらの音源に替えた主旨は、全体をパキパキとしたノリのよいサウンドにするためで、今回改めて打ち込むことになったドラム&パーカッションは、かなりタイトで分厚いサウンドになっています。

それぞれのパートをステレオのどこにパンニングするかは非常に重要で、これ如何で全体のノリが違ったものになってしまいます。ノリがいいということとリズムがやかましいということの微妙なバランスを図るのが難しく、クラヴィコードやフルートの、ある意味賑やかなサウンドを左右に配置して、それらがリズム的な役割も果たしているので、ドラム&パーカッションはだいたいセンターに近いところで鳴ってもらった方が全体のバランスが良くなります。

ということで、Cubaseによる打ち込みの作業が終わりました。次回はこれらの音源の、レコーディングに突入します。

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