使い慣れたヘッドフォンとレコーディング&ミキシングの話

シャカシャカシャカっとウォッシュボード

【紺野さん自家製のウォッシュボード】
公開中のムード歌謡「東京マタニティ」のレコーディングについて、補足的に一部紹介したいと思います。

何と言っても今回のレコーディングで重要な役割を果たしたのが、ラテンのリズムを刻むパーカッションであり、そのうちの一つを担当してくれたのが、自己批判ショーのメンバーである紺野秀行さんなのです。今回特別に、この曲のために参加していただきました。

この曲のセンターあたりでシャカシャカシャカっと聴こえる音。これが紺野さんの秘密兵器である自家製“ウォッシュボード”の音なのです。

ウォッシュボードは文字通り洗濯板なのですが、紺野さんの洗濯板には、zildjianとSABIANのシンバル、赤い色のカウベルや計量カップ、缶詰の缶などが装着されていまして、指貫(ゆびぬき)を指にはめ、擦ったり叩いたりして演奏するわけです。

【自己批判ショーで大活躍中の紺野秀行さん】
私も実際にウォッシュボードの生音を聴くまでは、もっと鋭い金属音が出るのかと思ったのですが、意外と柔らかい。シャカシャカシュコシュコシュワシュワ…といった音で、ワウフラッターのエフェクト音のような高域周波数のムラが発生します。これが紺野さんの演奏の妙味でもある。

このウォッシュボードのレコーディングでは、SONY C-38Bのコンデンサー型マイクロフォンを使って録り、ミキシング時で他のリズム・セクションのパートとミックスし、WavesのDBX 160コンプに通しました。

「東京マタニティ」のどこかコミカルでコケティッシュな雰囲気は、このウォッシュボードのパーカッションに由来していると私は感じます。とても思い出深いレコーディングとなりました。紺野さんには別の企画でも、参加していただきたいと考えています。

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