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OP-1を使ったインスタレーション

Teenage Engineering OP-1
Teenage Engineeringの小型シンセ「OP-1」の巷の人気は、留まることを知らないように思います。
個人的にもっとこのOP-1を使った作品をアップしていこうと思い立ち、「OP-1を使ったサウンド・インスタレーション」という括りのもと、不定期でOP-1での制作作品を挙げていきたいと考えています。

その中身はほとんど実験寄りの、ラジオのジングルのようなものを考えていますが、この「OP-1を使ったサウンド・インスタレーション」では、①Cubaseを使わない、②あくまでOP-1+Pro Toolsで制作するというスタイルを貫こうと思います。

今回は、50秒弱のジングルとして、「Red Beans」というタイトルを付けたインスト曲を制作しました。

OP-1のPATTERN FINGER DRUMS機能でリズムを作り、複数のシンセサイザー・エンジンの中から一つチョイスした音源でコードを、OP-1の4トラックテレコ機能で録音。
これをPro Toolsで録った上、さらにOP-1の別のシンセ・エンジンよりMUSIC BOXの音を選んでオーバー・ダブ。全3パート。

アビイ・ロード・スタジオJ37 Tape
いつも私がOP-1で何かを打ち込む時は、内蔵スピーカーでモニターしながら作るので注意しているのですが、意外とOP-1は出音が太い。内蔵スピーカーだとその太さがよく分からない。
そもそもOP-1は24bit/96kHz処理で解像度が高く、レンジ感があります。したがって、レコーディングの際は当然適正なモニタリングの中で、改めて全体のサウンドを聴き直し、低域が足りないのか、あるいは逆に出過ぎているのかをチェックしながら、出音のバランスを調整します。尚、レコーディングの際のケーブルの善し悪しがサウンドに大きく響くため、私はOYAIDEのHPC-35Rを使っています。

Waves CLA-2Aコンプ
そして、ミキシング。
このOP-1の録り音に、J37 Tape→CLA-2A→API 550Bというルートでプラグインをインサート。あまり録り音のニュアンスを壊したくないので、J37 Tapeでは控えめな処理をしていますが、バスドラのコシやタンバリン系のサウンドが少し変化して、歪み成分が加わっています。そして高域がやや耳障りだったので、API 550Bで8kHzを少しカット、20kHzをシェルで+2dBブーストしています。

マスター・トラックには、アビイ・ロード・スタジオのEMI TG12345を挿し、少しゲインを上げました。

アビイ・ロード・スタジオEMI TG12345
以前であれば、OP-1の出音に対し、もっとコンプやEQで色付けせざるを得なかったかも知れません。しかし昨年来からおこなってきた、自宅スタジオのI/Oやケーブル、クロック・ジェネレーターなどのチューニングによって、録りの段階で音像がしっかりとしたものとなっているので、そうしたプラグインで過度にいじる必要がなくなってきたように思います。

OP-1自体は、“小型シンセ”だとか“大人のオモチャ”的なイメージがあるのですが、シンセサイザーとしての遊びもけっこう高度なもので、出音も決して安物的なオモチャではありません。機体の鍵盤の作りなどを見ても、実に良く出来ていると思います。
真の意味での“大人のオモチャ”を、いかにして遊び尽くすか。これをもって「OP-1を使ったサウンド・インスタレーション」の信念とさせていただきます。


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