アルバム『Gの洗礼』は空前絶後の大傑作アルバムに?

D-110音源のストック

オーディオ・インターフェースをMOTU 828xに替えてレコーディングなどをしているうちに、やはりこの周波数レンジの、余裕のある聴こえ方について、しばし思索に耽ることがあります。

828xにおける量子化された音のやりとりを通じて、聴感上、周波数レンジのゆったりとした感じがあること――例えて言えば、ワープロで文書を作成する際、紙1枚のスペースに対して、桁と行を調整しますね。これらが非常に狭いと、文字が重なる部分ができ、その部分が見た目濃く感じるので、全体としては狭い範囲に文字が並んでいるのですが、色が濃い部分が多くなります。

逆に、桁と行を思いきり広くすると、今度は、字と字の間隔が広まって、全体としては広い範囲に文字が並び、見た目の色も、比較して薄い感じになります。

後者が828xのレンジ感です。隣同士の音の間隔が広く感じる…。一つ一つの音の倍音構成がよく分かる、といった感じでしょうか。とは言え、考えてみればこれはPro Toolsとの組み合わせの兼ね合いもあるので、828xだけの問題ではなく、すべてのチューニングの問題なのかも知れません。

ともかく、今、私が抱える自宅スタジオの現場では、そういう音が録られ、それが作品になっている、ということを踏まえて、さて本題です。

桁と行が以前よりも広まった紙1枚のスペースに対して、レンジ感の狭い音源を扱ったらどうなるか。

奇跡的に現存して稼働するRoland D-110
以前入手したRoland SOUND Canvas SC-88Pro(1996年製)よりも古い音源モジュール、Roland D-110(1988年製)を扱ってみよう、という気になりました。
D-110は歴史的に見ても面白い、PCM+デジタル減算方式といったRoland独自のLA音源(線型演算音源)です。

当時のシンセサイザーの、様々な演算方式に関わる歴史についてはここでは書きませんが、D-110はパリッとした音、サクサクとした音がたまらなく、私の好きな音です。
Rolandの音源は結局、アンプ部のトランスとそれに関わる回路が良質なのか、“当時としては”非常にレンジ感がゆったりとしています。音を出力するアンプ部のクオリティ、それを繋ぐケーブルのクオリティ、受け取る側のアンプのクオリティ、といったことがレンジ感に左右します。
このD-110を828xに突っ込んだら、きっといい感じになると予想しました。

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