プチ・ソング「人間」の人間哀歌

MOTU 828x導入計画〈1〉

現在、[Dodidn*]のレコーディングで使用しているメインシステムは、AVID MBOX PROのオーディオ・インターフェースとDAWのAVID Pro Tools 11の組み合わせです。AVIDのMBOXは第2世代よりずっと使い倒してきました。その頃のレイテンシーの問題で苦労したことを懐かしく思います。

そうして使い倒してきたMBOX PROですが、この度、オーディオ・インターフェースを「MOTU 828x」に切り替えることにしました(予定では5月下旬)。既に機材とケーブル等は整い、ストックしてある状態です。

MOTU 828xフロントパネル
MOTU 828xの最大の魅力は、やはり伝送系のThunderbolt装備でしょうか。残念ながら私の所有するPCはまだThunderboltに対応できていないので、USB 2.0で伝送しますが、そのうちそれに切り替えた時、828xの真価が発揮されるでしょう。

MOTU 828xの入出力系統は充実していて、入力28(アナログ系は10)に対し出力30(アナログ系8、メインXLRアウト2、ヘッドフォンアウト2)になっています。2つのマイク入力はプリアンプ部が良質で、これだけでも魅力がありますが、すべてのアナログ入力にリミッターを装備している点はとても助かります。デジタルIN/OUTがS/PDIF(コアキシャル)とオプティカル対応という点も見逃せないポイントで、外部デジタル機器との重複的なやりとりが可能になります。

そしてなんといっても828xはDSPのCueMix FXを装備しているので、負荷を掛けることなくコンプ、EQ、リバーブが掛け録りできます。

リアパネルの入出力端子
これまで[Dodidn*]のレコーディングでは、複数のパートの同録などは、掛け録りが難しい(自前のハードウェアが足りない)という観点で控えるようにしていました。場合によってはサブ・ミキサーのMackie 1604-VLZ3を使って、入力を事前にまとめたり、EQを施したりということはしましたが、EQもコンプも、という対応は無理でした。その場合、どうしてもミキシング時でのプラグイン処理に委ねることになったわけですが、CueMix FXを使えば、ようやくこれらの問題がすべて解決します。

その他、トークバックやリッスンバックといったコントロールモニター機能も地味な部分で重宝すると思いますが、828xはオーディオクロックの精度が良いようです(DDS:ダイレクト・デジタル・シンセシス・クロック)。

さらに地味なところでは、エンジニアにとって欠かすことのできない計器ツールを搭載。周波数特性を計測するFFTアナライザー、位相を測るX-Yプロットとフェイズ・アナライシス、そしてオシロスコープ。こういったものまでプラグインに頼らずDSPでまかなってしまえるのだから、MOTU 828xは音響を含めた音楽のなんたるかに十分順応できるのです。

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