「Drinking Bird」―その音の世界

アンビエント即興曲「Drinking Bird」について解説します。

アプリ[Trope]画面
複数のPad系の音がそれぞれの旋律で重なり合う響きが美しい、ブライアン・イーノ&ピーター・チルヴァーズのアプリ[Trope]音源による即興と、それを再生しながら私ことUtaroのヴォーカル・パフォーマンスを電子音楽家Katsuhiro Chibaさんが開発したアプリ[hibiku]に通してオーバーダブした、作品。ということになるのですが、[Trope]での即興は実は何度もやり直しています。

過去の作品でアプリ[Bloom]を使ったことがありましたが、[Trope]はそれとほとんど変わりません(「PLUME」及び「Eternal」をご試聴ください)。設定画面にムードと呼ばれる調性の違うプリセットがあり、「Drinking Bird」では最終的に“ルアニア”を選択しましたが、このムードの選択によって、まったく響きの雰囲気が変わるので、イメージに合ったムードを見つけるのにテストを繰り返しました。

プレイ画面では、指をさする位置つまり画面の上下左右の座標によって、音程等が決められているので、かなり計算しながら、指をさすって音を出しました。ただ、適当にさすってもそれなりに美しい響きになるという点では、[Bloom]より[Trope]の方が簡単かも知れません。

iPad用Yケーブル「HPC-35R」
独特の超ロング・リバーブが特徴の[hibiku]を使ったヴォーカルは、モノラル・トラックで録っていますが、実はこれに別のリバーブ・プラグインSonnox OXFORD REVERBの「EMT 140」系プリセットをブレンドしています。[hibiku]でのパフォーマンスは既に「海」で経験したので、後者のプラグインでその残響の音像をさらに密度の濃いのものにしています。

iPadの出力はOYAIDEのHPC-35Rを使用。これでかなりアプリ音源のサウンド・ディテールが向上したのですが、ミキシング等については、「Figure」でのミキシングを踏襲した形で、同じプラグインを用いました。是非聴き比べていただきたいのですが、この新たな録音&ミキシング手法によって、「海」よりもサウンド・クオリティが良くなっているのが分かると思います。


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