プチ・ソング「人間」の人間哀歌

リバーブのこと

デジタル・リバーブについて、個人的な思い出や思い入れについて書いてみたいと思います。尚、2011年におこなったリバーブの実験として、ホームページの実験コーナー「授業の始まり?」も参考になるかと思いますのでご参照ください。

ヴォーカリストにとって、リバーブは非常に重要な要素です。もちろん他のパートにも必要になってくるリバーブ・エフェクトですが、ヴォーカルにどのマイクロフォン? どのコンプ? どのEQ? どのリバーブ? という課題は、常に1セットになっていて、私自身の場合、自分の声に合った1セットの選択肢は、それほど多く用意していません。つまりほとんど決まり切ったエフェクターをほぼ同じような設定で使います。

それは何故かと言えば、ミキシングの初期の段階で、ドラム、ベース、ヴォーカルの3つで曲の骨組みをするからです。ヴォーカルの音色が揺らぐと、その後のミキシングが辛くなります。したがって、事前に、ヴォーカルにはどのエフェクターの組み合わせにするか決めているのです。

そうして今、もう少しその選択肢の裾野を増やしてみて、どれが自分の声に合っているか、どれが音楽的に馴染むだろうかについて検討を重ねています。リバーブに関しては、どのメーカー?というのはもちろんですが、これまで“プレート”一辺倒だったのを少し覆して、“チャンバー”の選択肢を増やすつもりです。

ところでリバーブの思い出――。
中学生時代(80年代後半)、カセットテープ式のMTRを使い始めた頃、どうしてもリバーブ・マシーンが欲しくなり、高価だったからなかなか買えなかったので、一つ面白いことを思いつきました。

それは、ヴォーカルを録る際に、向こう側にもう1本エコー付きのマイクロフォン(スプリング式?)を立て、そのアンビエントの音を別のチャンネルで録り、ミキシングしてヴォーカルに付加した、というもの。
その付加されたエコーはモコモコとした音で判然とせず、しかもモノラルだったので、デジタル・リバーブとは比べものにならない酷い効果でした。

90年代における自主制作では、SONYのデジタル・リバーブ、そしてLEXICONリバーブへとお気に入りを転換して、今でもLEXICON派なのですが、今、別の選択肢をちょっと増やそうという訳なのです。

コメント