「MOON LANDING」の音像

アプリ[STRANGE ATTRACTOR]でのグラフィック
“ストレンジアトラクター”とは何か、を説明する知識を私は持ち合わせていないので、少し調べてみると、「決定論的カオスを記述する数式」だそうです。簡単に言えば、ある現象がカオスの振る舞いであるかどうかを知るために、データを集めて図式化したもの、でしょうか。
こうした図式は昔、百科事典や教科書の表紙、あるいは8ビットパソコンの機能を誇示するための宣伝に利用されていたのを思い出します。

さて、今回制作した実験曲「MOON LANDING」は、iPadアプリ[STRANGE ATTRACTOR]と[Animoog]が音源で、前者の音源はまさにそうしたカオスの振る舞いをグラフィックと共にサウンドに表した面白いアプリです。

私はこの音源を聴いて、直感的にこれはエンジン音に似ていると思い、それを“月面着陸船”に見立ててタイトルを先に付けました。アプリ上のX軸とY軸を即興的に操作する際には、月面着陸船をイメージしました。そしてある一定の時間内でドラマティックな展開となるよう、作為しました。

[STRANGE ATTRACTOR]の音源はモノラルだったので、[Animoog]の音源のステレオ感が曲の音像の立役者として協力的でした。
私はよく、曲のステレオとしての音像を、パンだけではなくEQとコンプによってもバランスをコントロールします。コンプレッションの強弱で奥行きを付けるのです。コンプで強く締めた音像は後ろに奥まった感じとなり、それが弱い音像はピーク成分の量が多いので、聴感上前面にあるように感じられます。こうした効果を併用して、奥行きのあるステレオを構成するのです。


コメント