使い慣れたヘッドフォンとレコーディング&ミキシングの話

「早春賦」への準備

唱歌「早春賦」を秋に公開するため、そのプリプロダクションに追われています。

今回も「仰げば尊し」同様、ピアノとヴォーカルのみでレコーディングするつもりです。私自身、この「早春賦」を歌うのはとても楽しみなのです。

私が《歌》と向き合う時、どんな場合でもそうなのですが、まず原曲の状態を重視します。楽譜の中にある原曲の状態こそが、作曲者と作詞者が万感を込めた最も熱い《心》の情報だからです。

その情報を十分に汲み取った上で、自分なりの手段で、「私」の「早春賦」に作りかえていく。
学校で唱歌を習った、あるいはプロのシンガーがヴォイス・トレーニングをした、ということは、《歌》を習ったことにはなりません。というより、《歌》は誰にも習うことができないのです。きわめて重要なことですが、私は常々、《歌》は誰にも習うことができない、と思っています。

デジタルピアノKORG SP-280
さて、今回のプリプロより、その音合わせとして「KORG SP-280」という88鍵のデジタルピアノを使いました。PCM音源なのですが、キータッチと発音が本物のピアノとよく似ています。音源のプリセットは少数で、クラビやハープシコードなどがあります(レコーディングではこのデジタルピアノの音源は使いません)。

MIDIプログラミングするのだから、その段階でキーを合わせればいいじゃないか、と思われがちですが、自分のこれまでの経験としては、それだと曲のアレンジで失敗することが多い。やはり前段階で音を合わせ、場合によってはラジカセで歌を吹き込んでみて仕上がりの雰囲気を確認する、ということが大切だと分かりました。
そういうことからも、曲への最初のアプローチとして、KORG SP-280で音を出しながら声を合わせていくやり方は、私にとって気持ちの良い行程なのです。

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