使い慣れたヘッドフォンとレコーディング&ミキシングの話

「TRUST FORCE SOLDIER」の制作

Teenage Engineeringの「OP-1」を使用して作った「TRUST FORCE SOLDIER」について解説します。

【Teenage Engineering OP-1】
OP-1には4トラックのテレコ+ミキサー機能があり、単にシンセとして弾くだけでなく、このテレコに音をオーバーダブしていくことができます。同じOP-1を使用して作ったループ曲「Pomegranate」では、このテレコ機能の一つ、“テープの巻き戻し”音を意図的に挿んでいます。

「TRUST FORCE SOLDIER」は曲の構成を2つに分け、それぞれ3パートの音源をテレコにオーバーダブしています。さらにミキサー機能を使って、それぞれのパートのレベルを調整、ステレオになるようパンニングしました。

この2chのMIXをアナログ・ミキサーMackie 1604-VLZ3を介してPro Toolsにレコーディング(32bit浮動小数点/96kHz)。さらにKORG microKORG XLのヴォコーダーを使って声を吹き込み、オーバーダブ。曲の2つめの構成では、このエレクトロ・ヴォイスによるエマージェンシー・コールのようなサウンドを模しています。

以前、Pro Toolsでのミキシングで同じプラグインを使用するためのひな形を形成し、これをどの曲のミキシングでも採用すると書きました(「『仰げば尊し』の制作〈五〉」参照)。ひな形は以下の4つのセクションになります。

①リード・ヴォーカル
②バックグラウンド・ヴォーカル
③その他のパートをまとめた2MIX
④セクション①から③をまとめたマスター2MIX

私が④のマスター2MIXでひな形にしているプラグインは、前段「NLS CHANNEL」と後段「Abbey Road REDD Consoles」です。

【REDD.37-.51プラグイン】
この曲のミキシングでは、REDD.51のMSタイプのコンソールで2MIXを最終処理しました。
全体のステレオ感を強調するため、MIDのHIGH EQをやや下げています。こうすることで逆にSIDEがシャープに聴こえるのです。REDD.51のドライブとアナログも少し上げてアナログ的な倍音の調和を図っています。

単純にレトロ・シューティングゲームのサウンドをシミュレートするのであれば、こうしたプラグインは不要です。が、ゲームに見立てられた「TRUST FORCE SOLDIER」を音楽として聴く、ということが今回の骨子だったわけです。


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