使い慣れたヘッドフォンとレコーディング&ミキシングの話

エジ蓄は魔法の技術〈一〉

[Dodidn*]ホームページのエジ蓄のコーナーが完結しました。まだ読まれていない方は一読のほどお願いいたします。

正直、今回の実験は当初から大きな不安がありました。学研『大人の科学マガジン』をこれまでいくつか試してみて、期待と実際的な結果との落差というのがあって、工作時のちょっとしたミスが大失敗につながるということが度々あるのです。その多くが、ネジの紛失だとか付け間違いであるとか、部品と部品の噛み合わせが悪いなど。それらのミスは必ず結果につながるので、今回の「円筒レコード式エジソン蓄音機」の工作は今まで以上に慎重に行いました。

やはり最初の録音実験では、見事に大失敗しました。
スイングアームとカンチレバーの平行。
これがもう最大の肝です。これが平行かどうかは、目の高さに蓄音機を持っていき、確認する以外にありません。
針がきちんと音を発する溝を形成できたかどうかは、削りカスを見れば分かります。カンナで木材を削ったときのように、丸まってつながった削りカスになっているかどうかで判断できます。

どうにかこうにか録ることのできた作品「ポッポ波止場」は、私自身が次のように歌っています。

“ポッポ波止場~ポッポ波止場~ポッポッポッポ~”

ビブラートまで聴こえた方はかなり耳の良い方です(笑)。
スペクトロスコープで解析してみると、低い方は100Hz以下、高い方は5kHz辺りで落ちており、カマボコ型となっていて、なおかつ400~500Hzもざっくりと落ちています。もちろんこれはノイズを含めての周波数スペクトルです。

このエジ蓄は、普通の声量ではほぼ確実に録れません。ラッパに向かってかなり大声を上げなければならない。サ行は録りづらいので歌詞から外し、比較的録りやすい音韻にしました。それでも「ポッポ波止場」を改めて聴くと、タ行である“ト”が聴こえないのがよく分かると思います。


コメント