QY-70との邂逅

ヴォーカル曲「明日の燈を」をアップしました。

今回、リレコーディングした[2012 Version]に当たっては、当時使用していたYAMAHAのシーケンサー、QY-70のMIDIデータを修正するところから始まって、音源は当時のものをまったく使っていません。
イントロ部分のシンセはmicroKORGなどを多重にして使用。例えばパッド系あたりを、QY-700の音源で使ってみようかとも思いましたが、あまりに音の質感が違うのでそういうことは一切しませんでした。

ヴォーカルで使用したマイクロフォンはNeumannのTLM 49で、サビでのヴォーカルのパワー感が特徴的だと思います。

ところで、QY-70に話を戻します。
今でもヤフオクなどでこの中古品が出回っており、価格はだいたい6,000円前後でしょうか。
いま考えると、よくこれで打ち込んだなあという気がしますが、大凡知られる楽器の音源がほぼ網羅されていて、鳴らしたい楽器がすぐに呼び出せるという利点がありました。ソロパートで聴くと「うん?」と首を傾げたくなる音源がありつつ、全体を鳴らして聴くと案外、的を射ているなと思い直すこともあって、トータルでの音質的なまとまり感を計算した作りだったのかも知れません。

当時私はこのQY-70を携帯して屋外で使おうと、専用の巾着袋を用意し、交換用の電池も添えておいて、街でぶらぶら、思いついたフレーズがあればこれを取り出して打ち込む、ということをしたりしました。そうしたやり方はすぐに飽きたけれど…。

隔世の感あり。

こうして懐かしんでいると、再び手元に置いておきたくなります。もしかすると、あれじゃなければできないグルーヴが生まれるかも、と。

1998年。「明日の燈を」は、そんなちっちゃなQY-70で目頭を熱くして打ち込んでいた頃の曲です。

※追記(2016.07.14):「明日の燈を」は[2016 Version]のアップに伴い、[2012 Version]は削除いたしました。ご了承下さい。

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