『Gの洗礼』を大転換!

「Evenly」について

Teenage Engineering OP-1で即興演奏した「Evenly」

“OP-1のアナログ力。”というのは、それ自体がアナログであるという意味ではなく、OP-1のテレコ機能がアナログ的で面白く、シンセとしては少し風変わりなマシンであるという点と、私自身がアナログ的な処理を施した、という意味です。

OP-1をどう扱うかについて、まだ試行錯誤が続いているのですが、この曲の場合、OP-1の中で生成したファイルは直接Pro Toolsには取り込んでいません。

ではどうしたかというと、アウトプットからの音をSONYの古いリバーブマシン「MU-R201」に直で通しています。そうしてアナログミキサーを経由し、I/OからPro Toolsでレコーディングしました。

実機MU-R201は古いのでS/Nが悪く、チャンネルのバランスも崩れているようで、そのあたりの扱いが少々難しいと感じる反面、リバーブの凄みは健在でなんとも捨てがたいサウンドです。OP-1からの音にプレート系のリバーブを付加しました。意図的なノイズの混入の兼ね合いもあって、かなり温かみのあるアナログっぽいサウンドになっています。

Pro Toolsには32bit浮動小数点/96kHzでレコーディング。プラグイン処理でもアナログ的な処理を施しています。

「電子音楽における自覚と抽象」を書くにあたって、川崎弘二著・大谷能生協力『日本の電子音楽』(愛育社)を文献とし、文中に登場する「素数の比系列による正弦波の音楽」は、CD『音の始源を求めて―塩谷宏の仕事―』(レーベル:サウンドスリー)での音源を参考にしました。ちなみにこのCDは比較的入手困難になっています。

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