「Mrs.Carole」のサウンドについて

確か、1995年頃に発売されたマイケル・ジャクソンのアルバム『HISTORY』のサウンドは個人的に好きで、どんなふうにミキシングとマスタリングで音を作り込んでいるのだろうと、非常に興味を持ち、独学でそのサウンドを真似てみたことがありました。

このアルバムの中のいくつかの曲が、別のCDのリミックス盤として出た時に、まったく違ったサウンドになっていたのに気づき、特にマスタリングでの(エンジニアの)“いじり”の影響が強いのだな、ということを感じたのです。

それはさておいて、自分自身の好きなサウンドについて、明確に言葉にして述べられる人はどれだけいるでしょうか。

「Mrs.Carole」のサウンドについて。

私がこの曲のプログラミングとレコーディングで試してみたかったのは、MASCHINEとPro Toolsとの関係性をどう築くかということでした。

MASCHINE内である程度バランスを構成するまでは同じだけれども、それを2MIXで音出ししてPro Toolsで録るか、パラにしてPro Toolsで録るか。

そしてもう一つの課題は、Pro Toolsにおける“32bit浮動小数点/96kHz”のテスト。

結局のところ、「Mrs.Carole」はパラにしてPro Tools(32bit浮動小数点/96kHz)でレコーディングしました。ただし、ドラムセットはひとまとめで録りました。これを細分化して録ってしまうと、せっかくMASCHINEで作り上げたグルーヴが崩れる恐れがあったから。

Pro Tools内のミキシング及びマスタリングでは、EQ処理やコンプ処理などいろいろなことを施していますが、ヴォーカルがもしこれに加わった時、ヴォーカルが気持ちよく聴けるサウンドのバランスを考慮しました。32bit浮動小数点/96kHzでレコーディングするというのは、もはやPro Toolsがアナログコンソールと仮想されたことを意味し、そういうつもりでサウンドを作っていくわけです。

「Mrs.Carole」はあくまでサンプル曲なので、曲としては単調な構成になっていますが、私自身の好きなサウンドが詰まっています。是非、聴いてみてください。

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